経験学習サイクルの3つの誤解:連載「組織学習の見取図」第2回

経験学習サイクルの3つの誤解:連載「組織学習の見取図」第2回

安斎 勇樹

2020.08.25/ 7min read

連載「組織学習の見取図」2回目の記事となる今回は、組織学習の重要なキーワードである「経験学習(experiential learning)」という言葉を取り扱います。この言葉は、学習理論のなかでも比較的ポピュラーな用語で、企業研修やビジネス書でもよく登場します。その分、誤解されている部分や、本質が掘り下げられていない側面もあります。本記事では「経験学習」の誤解と本質について、掘り下げていきましょう。

組織学習といっても、いきなり「組織」そのものが、何かを覚えたり身に付けたりすることはありません。あらゆる組織学習は、かならず組織を構成する「個人」の学習からはじまります。個人が業務のなかで学んだことが、チームや組織で増幅されることで、組織レベルの変化へと昇華するのです。
組織における「個人の学習」の性質を捉えるまなざしは、さまざまです。そのなかでもポピュラーかつ便利な枠組みが、「経験学習」の理論です。組織の複雑さに対して、シンプルな理論ではありますが、組織学習を構成する最小単位のユニットを捉えた、強力な理論群なのです。

組織学習は個人の経験学習からはじまる

本記事では、一般的によくみられる「経験学習に関する3つの誤解」を解き明かすことで、経験学習の本質に迫っていくことにします。


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