どうすれば“目標設定”の解像度を高められる?プロジェクトにおける課題デザイン3つの方法
安斎 勇樹
2020.08.19/ 3min read
組織の問題を解決する出発点は、問題の本質を捉えて、関係者の間で「解くべき課題」を合意することです。課題というのは、一般的に、目標と現状のギャップに潜んでいるとされています。書籍『問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション』では、これを「課題のデザイン」として、手順を解説しています。
どのように“目標”の解像度を高めるか?
そのように言うは易しで、目標そのものが関係者の間で曖昧で、目標の解像度が悪いことが、そもそもの問題の要因であることも少なくありません。したがって、適切な課題をデザインするためには、目標を精緻に整理し、関係者の間でまず「何が目標なのか」を合意することが不可欠です。
目標の整理の観点は「期間」「優先順位」などさまざまですが、目標の「性質」によって整理するアプローチは有効です。具体的には、組織やプロジェクトの目標を「成果目標」「プロセス目標」「ビジョン」の3種別に整理するのです。
目次
・[成果目標]で「どこを目指すか」を明確にする
・[プロセス目標]で「どのように進めるか」を明確にする
・[ビジョン]を言語化し、目標に”Why”を込める
・目標は暫定で決め、プロトタイピングしていく
1. [成果目標]で「どこを目指すか」を明確にする
成果目標とは、設定した期間において、最終的に到達したい個人や組織の状態や、最終的に生み出したい成果物の要件や質を規定したものです。
従業員のエンゲージメントサーベイの数値を10%改善する、粗利を20%上げる、新規性の高い次期の商品コンセプトのアイデアを3つ生み出す、といった、具体的な成果を規定するものです。
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