
イノベーションを形にするための「合意」形成の方法:連載「リサーチ・ドリブン・イノベーション」第11回
小田 裕和
2021.04.14/ 10min read
ここまでの連載で紹介してきたように、問いを立ててデータを集め、解釈を重ねるプロセスを歩んできたチームの中には、様々な発見や気づき、こんな方向に向かってみたいという、新しい方向性のイメージが湧き始めてきているはずです。最後のステップとして、そのイメージをすり合わせ、チームの中での「合意」を形成することが必要になります。
そこで今回の記事では、リサーチ・ドリブン・イノベーションにおいて、そもそも「合意」とはいったい何のことを指すのか、どのように「合意」を捉えているのかを紹介していきたいと思います。
目次
「答え」で合意することの弊害
「答え」ではなく、新たな「前提」を合意する
探究的ダブルダイヤモンドモデルにおける、合意すべき5つの前提
「答え」で合意することの弊害
「合意」という言葉を和英辞典で調べると、consensus、common consent、mutual agreement といった言葉が挙げられています。いずれの言葉も、「複数の人たちの間で、何かしらについて一致をする」ということを意味しています。
「一致」と言うと、どうしても「答え」で一致しようとしてしまいがちです。しかしながら、「答え」で合意しようとすることによっていくつかの問題が生じてしまうと考えています。
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