
2020年秋に上梓された『スマイルズという会社を人類学する-「全体的な個人」がつなぐ組織のあり方』は、“未来型”と称されることの多いユニークな会社・スマイルズの組織構造を、人類学的な手法で解体する一冊です。人類学と組織論・経営論がブリッジするこの本は、未来のよりよい会社のあり方を考える上で、とても示唆に富んだ内容となっています。
今回CULTIBASEでは、本書の発刊に合わせて、著者の一人である文化人類学者の小田亮さんと、スマイルズ代表取締役社長の遠山正道さんの対談を企画しました。スマイルズという組織を人類学的に考察する小田さんと、その鋭い視点に触発されて言葉を紡ぐ遠山さん。二人の言葉が折り重なった先に、果たしてどんな「組織の未来像」が見えてくるのでしょうか。
前半は、共同体におけるシステムとネットワークの役割や、自律的な組織を目指す上でカギとなる概念「全体的個人」とはなにかについて伺いました。後編となる今回は、前編の考察を引き継ぎつつ「よりよい組織となるために、何を守り、何をエンパワーメントしていくべきか」といった具体の方法論について言及していきます。
目次
システム偏重な組織に必要な「雑」なるもの、そこから芽生える「背もたれの幸福」
「全体的個人も、ネットワークも、人為的にはつくれない」――ならば、よりよい組織づくりのために、何ができる?
組織やシステムに依存しない。代替不可能な個人が「社会的私欲」でビジネスの主体になる時代へ
CULTIBASE編集部がテーマごとに
動画・記事・音声コンテンツを
厳選してまとめました。
動画・記事・音声コンテンツを
厳選してまとめました。
コンテンツパッケージ
CULTIBASE編集部がテーマごとに動画・記事・音声コンテンツを厳選してまとめました。
もっと見る